JALCより 先進国災害と乳児栄養
被災地に人工乳が送られています。
これは人工乳が必要な赤ちゃんの生命に直結することだけに、本当に重要なことです。
しかし当たり前ですが人工乳だけを送っても、安全な水と火と、清潔な容器(哺乳瓶は必ずしも安全ではありません)がないと、安全は保たれません。また「災害時にはストレスで母乳が出なくなることがあります」というような情報とともにミルク缶が配布されることは不適切です。母乳で育てている母親には、母乳育児を維持・継続出来るような支援が必要です。
オーストラリアの研究者が先進国での被災地への乳児ケアのために大変具体的な支援キットを提唱しています。ここでは消毒しにくい哺乳びんはキットに含まれず、哺乳用のコップになっています。紙コップでも十分です。現場の状況に合わせてキットを考える材料にして下さい。
全文の翻訳ができましたのでアップします。
論文が発表されました。新しい論文は下記。
Gribble KD, Berry NJ.:Emergency preparedness for those who care for infants in developed country contexts. Int Breastfeed J. 2011 Nov 7;6(1):16.
- 要旨