FMラジオ出演しました
2019年6月24日(月)朝9時から当会の本郷寛子がラジオ出演しました。テーマは、災害時の赤ちゃんの栄養・ケア。全国9局で放送されました。
要旨
要旨
- ママが元気でいるために食べることは大切だが、一時的に食べ物が不足しても母乳は作られ続けること。赤ちゃんが病気になりにくくなる成分が入っているので、少しでも母乳をあげていたらそれを続けることが赤ちゃんを守ることにつながること。
- ストレスで母乳が作られなくなることはないが、吸ってから出てくるまでの時間が一時的に長めになること。ママがゆったり授乳に専念できるように周囲がこころくばりをしてあげるといいこと。
- つくられた母乳が飲みとられずに乳房の中に残ることで、母乳の産生が減るというメカニズムがある。赤ちゃんを預かりましょうか、とか、ミルクをあげたら、という善意の声かけが、ママにプレッシャーになって、授乳回数が減ると実際に母乳の出が悪くなることもあること。
- 液体ミルクは水や燃料のないときに便利。一旦開封すると菌が増殖しやすいので、手をよく洗い、移し替えるストローを中に突き刺すところなどに手を触れない。菌が少しでもついていると2時間以内にかなり増殖するので、飲み残しはすぐに破棄すること、清潔な容器を使うこと。
- 母乳を飲んでいない赤ちゃんこそいちばんに守ってあげなければいけないので、避難所でミルクを作るコーナーをトイレと一緒にしない、ミルクやお湯を優先して渡すなどの配慮を。
- 母乳VSミルクの対立にもっていくような議論をやめ、すべての赤ちゃんを守ることが大事。母乳で育てたいママが希望通りに育てられるような支援をふだんからしておいて、災害が起きたら、本当にミルクが必要な赤ちゃんに十分な量のミルクがいきわたるように、助け合う社会でありたいこと。
放送:株式会社ジャパンエフエムネットワーク
【ネット局】JFN系列9局
(FM青森・FM岩手・FM秋田・FM山形・FM富山・FM石川・FM三重・FM山陰・FM香川)