2004年、日本ラクテーション・コンサルタント協会(JALC)(のちNPO法人化)、ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本(のちNPO法人化)、母乳育児支援ネットワーク(BSN)の3団体が共同で「災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会」を設置しました。災害時に母乳育児が続けられる支援を提供してまいりました。
その後、災害時の液体ミルクの適切な使用に向けた取り組みなどにも関わり、災害時だけではなく平常時にも協力して母乳育児の支援と保護のために協力をすることを念頭に、2017年に「母と子の育児支援ネットワーク」を新たに構築いたしました。なお、「災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会」は、「母と子の育児支援ネットワーク」の一部門という位置づけに置かれ、今後も災害時の情報提供や支援を中心に活動を継続いたします。
「母と子の育児支援ネットワーク」は、災害時も平常時も含めた乳幼児期の栄養法(IYCF: Infant and Young Child Feeding)についての適切な情報が母親だけではなく社会にも広がることを目的としたネットワークです。独立した団体として運営のすべてを非営利でおこなっており、政治、宗教、企業などとは中立的立場を取っています。(団体の英語名は、the IYCF Support Network in Japan)
母乳で育てたい女性が適切で十分な支援や保護が受けられる社会的環境を整えること。
必要な場合には適切な情報に基づいて、母乳代用品(乳幼児用ミルク)を安全に用いることができるような支援がおこなわれること。
当事者である母親の声を大切にしながら、すべての乳幼児が安全で十分な栄養をとって健やかに育つように、社会に向けて働きかけ、母と子のための支援のネットワークを広げていきたいと願っています。